【5月26日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、バッファロー・ビルズ(Buffalo Bills)のダグ・ウェイリー(Doug Whaley)ゼネラルマネジャー(GM)が、人間はアメリカンフットボールをやるべきではないという発言を撤回し、「言葉の選択がまずかった」と弁解した。

 ウェイリーGMは24日、地元ラジオ番組「WGR 550 SportsRadio」で、ビルズのWRサミー・ワトキンス(Sammy Watkins)はけがに弱い選手なのかという質問を受けた。ワトキンスは左足を骨折し、シーズン前のエキシビションマッチの全休が見込まれている。

 この質問に対してGMは、「これはフットボールだ。けがも競技の一部だよ。フットボールは非常に激しいスポーツで、個人的な意見を言えば、人間はフットボールをプレーするべきじゃない」と答えていた。

 脳振とうが人間の脳に与えるダメージ、故障を繰り返すことによって選手の体にもたらされる健康被害への意識が高まる中、NFLの世界でも、けがの長期的影響に対する懸念が高まっている。

 しかしウェイリーGMは、波紋を呼んだこの発言を撤回し「昨日午前のコメントについて、私は明らかに、言葉の選択を誤った」と声明を発表した。

「元選手として、私はフットボールに最大限の敬意と愛情を持っている。私が言いたかったのは、フットボールとは体のぶつかり合いで、けがもこのスポーツの一部だということだ」

「フットボールは、間違いなく肉体、精神、感情すべての面で非常に厳しいスポーツ。だからこそやるのも見るのも魅力的なんだ。しかし近年は、安全策の進歩やリーグが行った無数のルール変更によって、以前よりも選手を守るための環境は整いつつあるし、それがフットボールのあらゆるレベルで導入されている」

「私は、アメフトにこれからも明るい未来が待っていると信じている」

(c)AFP