現代版西部開拓に挑んだ米女性、2人の夫と築いた夢の町売却へ
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■滑走路脇に眠る
ナンシーさんは、エースさんがカリフォルニアでの事業を売り払い、結婚のためにいかに大きな犠牲を払っていたかを知っていた。だから自分が先に死ぬことになっても、経済面ではエースさんに支障がないようにしておきたかったと話す。だが、エースさんは2011年に他界した。スリムさんと同様、アルツハイマー病を患っていたという。
ナンシーさんの2人のパートナーは、共に「クワイエット・バードメン(Quiet Birdmen)」という男性だけが入会できる秘密の飛行クラブの会員だった。今は2人とも、砂利まじりの滑走路の脇に静かに眠っている。墓碑には夕陽に向かって離陸する飛行機の姿と共に、飛行クラブの合言葉「西を目指して」の文字が刻まれている。
ナンシーさんは今も毎朝5時に起きる。町の新たな買い手のために相談役を続けられたらと思っている。そして終わりの時を迎えたら、スリムさんとエースさんと並んで埋葬されることを希望している。墓碑もすでに同じものを用意してある。最期の日がいつかということだけを除いて、準備はもう整っているようだ。(c)AFP/John Glion