【5月22日 AFP】米フロリダ(Florida)州で2012年に黒人少年が自警団員の男性に射殺された事件で、男性が競売に出品した凶器の拳銃の落札額が25万ドル(約2750万円)だったことがわかった。競売サイトを運営する銃愛好家団体「ユナイテッド・ガン・グループ(United Gun Group)」が21日、明らかにした。

 事件は2012年、黒人少年のトレイボン・マーティン(Trayvon Martin)さん(当時17)が武器を所持していなかったにもかかわらず、自警団員のジョージ・ジマーマン(George Zimmerman)氏(32)に射殺されたもの。

 落札されたのは、ケルテック(Kel-Tec)社の9ミリ拳銃で、落札額は中古拳銃の市場価格を大幅に上回った。

 芸能情報サイト「TMZ」は、ジマーマン氏が「米国の歴史の一部を所有する機会」と呼ぶ拳銃を落札したのは、土壇場で入札に参加した人だとし、フロリダのバーのオーナーが15万ドル(約1650万円)で落札したという話を否定した。(c)AFP