【5月21日 AFP】プエルトリコでジカ熱が発生したことを受け、リオデジャネイロ五輪に出場する競泳の米国代表チームは、7月に行われる直前合宿の拠点を米アトランタ(Atlanta)に変更した。

 米国水泳連盟(USA Swimming)は19日、コーチおよび代表候補選手に対し、8月に開催されるリオ五輪の最終合宿地は1996年のアトランタ五輪で水泳競技が行われたジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)の水泳センターに変更すると通達している。

 主に蚊を媒介して拡大するジカ熱は、先天異常の子どもが生まれる原因とされており、ほかにも健康問題を引き起こす可能性があると懸念されている。ブラジルではジカ熱が流行しているが、リオ五輪が開催されるのは南米が冬の時期であり、ほとんどの水泳競技は屋内プールで実施される。

 米国代表チームは、来月26日からネブラスカ(Nebraska)州オハマ(Omaha)で行われる代表選考会で決定され、当初の予定通り、7月11日から21日までテキサス(Texas)州アントニオ(Antonio)で行われる合宿にも参加することになっている。

 ジカ熱の影響は米大リーグ(MLB)のレギュラーシーズンにも波及しており、今月30日と31日にはプエルトリコのサン・フアン(San Juan)でマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)対ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)の試合が行われる予定だったが、感染を懸念する選手の声を受けて、場所がマイアミ(Miami)に変更されている。(c)AFP