【5月16日 AFP】ブラジルのリオデジャネイロ五輪に派遣されるオーストラリアの選手たちに、ジカ熱予防対策として非常に高い性能をもつコンドームが無料で支給されることになった。オーストラリア五輪委関係者が16日、明らかにした。

 ブラジルでは蚊が媒介する感染症のジカ熱がまん延している。妊婦がジカウイルスに感染すると胎児が小頭症になる可能性が指摘されている。

 リオ五輪の選手村にもコンドームの自動販売機はあるが、万全な対策で臨みたいオーストラリアは特別措置として「心から安心」できるよう自前の特製コンドームを支給することを決めた。

 コンドーム支給にあたってはオーストラリアの製薬企業スターファーマ(Starpharma)の協力を得た。同社によれば特製コンドームは潤滑剤に性感染症の予防効果があり、臨床検査でのジカウイルス予防効果は「ほぼ100%」だったという。

 コンドーム支給について、同五輪のキティ・チラー(Kitty Chiller)豪選手団長は「チームの健康と安全を最優先で考えた結果だ」と説明した。(c)AFP