アディダスがFIFAへの協賛継続を決定、「われわれの関係はクリーン」
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【5月16日 AFP】独スポーツ用品大手で、国際サッカー連盟(FIFA)の最大手スポンサーの一つであるアディダス(Adidas)は15日、2006年のW杯ドイツ大会の招致活動で不正疑惑が持ち上がっているにもかかわらず、同連盟への協賛を継続することを決めた。アディダスの監査役会会長が明らかにしている。
監査役会のイゴール・ランダウ(Igor Landau)会長は、独紙フランクフルター・アルゲマイネ日曜版(Frankfurter Allgemeine Sonntagszeitung)に対し、「スポーツ用品を売りたいのであれば、クラブや協会と良好な関係を築かなければならない。われわれにとってそれもビジネスの一部だ」とコメント。「FIFAで起きたことは残念だが、われわれの気持ちははっきりしている」
独サッカー界は現在、僅差で開催権を勝ち取ったW杯ドイツ大会招致の不正疑惑に揺れている。2000年にドイツからFIFAに670万ユーロが送金されており、理事4人の票を買ったことが疑われている。
FIFAの倫理委員会は3月、6人の関係者を対象に調査を開始しており、ドイツサッカー界のレジェンドでW杯組織委員会の会長も務めたフラン ツ・ベッケンバウアー(Franz Beckenbauer)氏には贈賄、引責辞任したドイツサッカー連盟(DFB)のウォルフガング・ニールスバッハ (Wolfgang Niersbach)元会長には倫理規定違反の報告義務を怠った疑いが持たれている。
ランダウ氏は「アディダスはスキャンダルと無関係だ。われわれとFIFAとの関係はクリーンであり、すべての取引を徹底的に調査し、すべてが完璧で健全だったことが明らかにされている」と主張している。
アディダスはFIFAとのスポンサー契約を40年以上も継続しており、現行の契約も2030年まで残っている。次のW杯でもスポンサーを務めるのかと問われると、ランダウ氏は「もちろんだ。そしてその後もね。契約は2030年まで残っている」と答えた。
ランダウ氏はまた、ドイツ代表とのスポンサー契約についても継続してほしいと語った。契約は現在「交渉中」としており、ヘルベルト・ハイナー(Herbert Hainer)最高経営責任者(CEO)が退任する秋までには決着してほしいと話している。
アディダスでは15年続いたハイナー時代に終止符が打たれ、後任にはデンマーク出身の53歳で、現在は家庭用洗剤大手のヘンケル(Henkel AG & Co. KGaA)の社長を務めるカスパー・ローステッド(Kasper Rorsted)氏が就任する予定となっている。
ランダウ氏は、いずれはハイナー氏が自身に代わって監査役会を率いることになると考えており、「間違いなくその気骨がある人物だ」と話している。(c)AFP