■痛恨の不注意も糧に

 そんな萩野にも、右肩上がりの成長が止まってしまう出来事があった。自転車に乗っているときに転倒して肘を骨折し、昨年の世界水泳選手権(16th FINA World Championships)の出場を逃したのだ。

 それでも萩野は、その苦い経験が自身をさらに強くする要因になったと話している。

「出られない、つらい部分、悔しい思いが強かった。あそこで金メダルを取ってリオに向けて弾みをつけたかったので、つらかったですね」

「そのかわり、精神的には強くなったし、水泳に対する考え方が変わった」

 そして萩野は、リオ五輪に向けて「(自分のベストを出せば)優勝する自信はあります」と宣言した。

 また、4年後に母国で五輪が開催されることについて「次が東京ということも踏まえると、すごく楽しみ」とすると、今後の目標について次のように語った。

「もちろん僕は北島選手のようにはなれませんし、フェルプス選手のように活躍できるわけではない」

「萩野公介という一人の人間として、自分の色を出して、チャレンジしていきたい」

「みんなから『萩野みたいになりたい』と思われるようになるのが、やらなければならないことの一つだと思いますね」

(c)AFP/Alastair HIMMER