【5月10日 AFP】イングランド・プレミアリーグを制したレスター・シティ(Leicester City)のエースストライカー、ジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)は9日、ノンリーグでプレーする選手のためにサッカーアカデミーを立ち上げ、異例の出世を遂げた自分の足跡をたどる機会を与えると約束した。

 29歳のバーディーは6年前、7部リーグでプレーしていたが、今やイングランド代表に招集されるほどの選手に成長し、今季のリーグ戦では、計24得点を挙げてレスター優勝の立役者になった。

 10代で地元クラブのシェフィールド・ウェンズデイ(Sheffield Wednesday)から放出された経験を持つバーディーは、新たな育成プログラム「V9アカデミー(V9 Academy)」を立ち上げ、プロ組織の指導を受ける機会がない選手に、手を差し伸べる計画を発表した。

 レスターの本拠地キング・パワー・スタジアム(King Power Stadium)で記者会見を行ったバーディーは、当時を振り返り「背が低すぎるから、育成枠に入るための身体的な条件が整っていないと言われたんだ」と話した。

「誰にも、そんなことを言う権利はない。15~16歳なら十分な年齢だし、成長して実力をつけるのにまだ何年も先がある。それが今回の決断に至った理由だ。同じことを言われて、脱落していった者はたくさんいるだろう。願わくばそういう選手を発掘し、アカデミーに入れて育成したい。僕も経験しているし、可能性を見いだせる場所がここにある」

「入ってきた選手が、厳しいとは思うけど、懸命に練習に励むのであれば、プレミアリーグレベルの練習と指導を行っていくつもりだ。彼らにステップアップのチャンスを与えたい」

 同アカデミーは来年開校し、1期生は17歳から33歳までの42人。オフシーズンにマンチェスター・シティ(Manchester City)の練習施設を利用して、チーム別に5日間単位のコースが無料で開校される。願書は、今月から入手が可能。

 バーディーはプロジェクトの共同出資者で、将来は自力で資金を賄う計画だという。

 バーディーは「ノンリーグの日々は決して忘れられない」とすると、「可動式プレハブのロッカールームで着替えていたんだけど、シャワーはチーム全体で1つだけ。10分も凍えながら待つことになるので、とにかく真っ先に浴びに行かなくてはならない」と当時の記憶を語った。

「下部でもトップでも、たどってきたルーツがあるからこそ、ずっと地に足をつけていられるんだ」

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