【5月3日 AFP】開催まで2年を切った平昌冬季五輪大会組織委員会の趙亮鎬(チョ・ヤンホ、Cho Yang-Ho)会長が3日、辞任した。同委員会が声明で発表した。趙氏が手掛ける海運事業で緊急事態が発生したためと説明している。

 財閥の韓進グループ(Hanjin Group)の代表と大韓航空(Korean Air)の会長を務める趙氏は、財閥傘下の韓進海運(Hanjin Shipping)が抱える「重大な財務上の問題」を理由に即時辞任したという。

 海運業界大手の韓進海運は、中国の需要鈍化に伴い、損失拡大が伝えられていた。

 趙氏は、平昌冬季五輪の会場建設の遅れや深刻な財政難が持ち上がっていた2014年8月に組織委会長に就任。その際趙氏は声明で、「大会組織委と新たな指導部は、平昌冬季五輪の成功を目指して前進していけるものと確信している」と述べていた。(c)AFP