【5月1日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)は、ライバルのバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)への移籍希望をクラブに伝えた主将のマッツ・フンメルス(Mats Hummels)を擁護した。

 2013年にマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)、その翌年にはロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)がドルトムントからバイエルンへ移籍しているが、フンメルスはその足跡をたどろうとしている。

 27歳のフンメルスは先月28日、ドルトムントとの契約をあと1年残す中で、退団してバイエルンに加わりたいとクラブ側に申し出ていた。

 フンメルスは同30日に行われたリーグ戦第32節のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)戦で、125回あったボールタッチの度に、本拠地ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)に詰め掛けたドルトムントのサポーターからブーイングを浴びせられた。

 しかしヴェツケCEOは、フンメルスにブーイングを浴びせた人々はドルトムントのファンを名乗る資格は無いと語った。

 西ドイツ放送(WDR)のラジオチャンネルに対し、「マッツは素晴らしい若者だ。彼に無礼な行動をした者は、われわれの一員であるという資格を自ら手放している。そういったことはボルシア・ドルトムントの道に反する」と語り、フンメルスに対してブーイングしなかった「90パーセントから95パーセント」のファンを称賛した。

 ドルトムントの主将を務めるフンメルスは、ブーイングの出所は分かっているとコメントした。

「ファンはブーイングしていない。あれは、以前から特別僕のことが気に入らない300人くらいが、ここぞとばかりに出しゃばったにすぎない。どこからブーイングが聞こえたかは分かっている」

 一方で、バイエルンのウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)元会長がフンメルスが先にバイエルンにアプローチしたのではないかとほのめかし、ドイツの両雄が言い争う可能性もあったが、バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は素早く事態を沈静化した。

 ルンメニゲ社長は、「ウリは誤解しているようだ。マッツ・フンメルスではなく、バイエルンが話を持ち掛けた。われわれが、移籍は想像できるかと尋ねたのだ」とコメントしている。(c)AFP