【4月29日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は28日、ドーピング違反で陽性反応が出たイングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のママドゥ・サコ(Mamadou Sakho)に対し、暫定的に30日間の出場停止処分を科したことを発表した。

 報道によると、3月17日に行われたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2015-16)決勝トーナメント2回戦第2戦で、フランス代表のサコの検体から陽性反応が出たとされている。

 UEFAは声明でサコに対する懲戒手続きが行われたことを発表し、「選手がBサンプルの検査を求めなかったため、懲罰委員会が最終決定を下すまで暫定的に30日間の出場停止処分を科す」とコメントした。

 リバプールは23日に行われたニューカッスル(Newcastle United)とのリーグ戦で、サコをチームから外しており、UEFAの処分が適用されている期間中は同選手を起用しないことを明確にしている。

 26歳のサコは、脂肪燃焼薬に含まれている物質を把握していなかったとされており、クラブ側は同選手が真摯(しんし)に受け止めていることを明かしている。

 サコに対する今回の暫定処分は、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)開幕の2週間前には終了することになっているが、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督が5月12日に発表するフランス代表メンバー23人に名を連ねるかどうかは不透明な状況となっている。(c)AFP