【4月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)は23日、ママドゥ・サコ(Mamadou Sakho)が反ドーピング規則に抵触した可能性で欧州サッカー連盟(UEFA)から調査を受けていると発表した。

 サコは違反の可能性だけで処分は受けていないが、クラブ側は調査中はフランス代表の同選手をチームから外す判断を下した。このため、サコは同日行われたプレミアリーグのニューカッスル(Newcastle United)戦を欠場した。

 UEFAは、3月17日に行われたヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2015-16)決勝トーナメント2回戦のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との第2戦で、リバプールのサコの検体から「不都合な調査結果」が出たと発表している。

 フランス国内での報道によると、サンプルからは脂肪燃焼薬の陽性反応が検出されたと報じている。

 UEFAはその後、代表28キャップのサコは、26日までにBサンプルの検査を要求や、体内に禁止物質が存在している理由の説明を行うことができると声明を発表している。

 サコが無実を証明できなければ、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督にとっては大打撃となる。サコはここ最近、センターバックとしてデヤン・ロブレン(Dejan Lovren)と強固な守備網を敷いていた。

 リバプールは、28日にヨーロッパリーグ準決勝のビジャレアル(Villarreal CF)戦を控えているが、サコは今後の大会を欠場する恐れもある。さらに長期の出場停止処分を科されれば、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)も出場できなくなる。現在リバプールに所属するコロ・トゥーレ(Kolo Toure)は、マンチェスター・シティ(Manchester City)在籍時の2011年2月に薬物検査で不合格となり、6か月の出場停止処分を受けている。(c)AFP