【4月28日 AFP】世界反ドーピング機関(WADA)は27日、2014年の薬物違反者数が1693人に上ったと発表し、その中でロシアが最多となる148人の違反者を出したことが明らかになった。

 ドーピングスキャンダルによりリオデジャネイロ五輪の陸上競技に参加できない可能性もあるロシアに次いで、イタリアが違反者数123人で2位、インドが同96人で3位となっている。以下、ベルギーとフランスが91人、トルコが73人、オーストラリアと中国が49人、ブラジルが46人となっており、韓国が43人で10位となっている。WADAの2014年の年報によると、このうち陸上競技とボディービルディングは、合わせて400件以上の違反を犯している。

 総計では83競技にわたり、109か国の選手が反ドーピング規則に抵触している。また1693人の内訳は、従来の薬物検査の分析結果で薬物違反が見つかったのが1462人で、残り231人は検体(サンプル)の提出を逃れたり、拒否したりするなどの証拠に基づいて摘発された違反者となっている。(c)AFP