【4月26日 AFP】フランス中部ヌベール(Nevers)の裁判所は26日、約100人の患者の口内に重傷を負わせたとして「恐怖の歯科医」と呼ばれるオランダ人の男に対し、禁錮8年の実刑判決を言い渡した。

 ヤコーブス・ファンニーロップ(Jacobus van Nierop)被告(51)は仏中部の小さな村、シャトーシノン(Chateau-Chinon)で患者の健康な歯を次々に抜いていた。患者たちはあごの損傷や、再発性の化膿(かのう)や敗血症に苦しんでいた。

 裁判所はまた同被告に対し、医師としての治療行為を禁じ、1万500ユーロ(約130万円)の罰金を科した。

 検察は、被告が「無用で痛みを伴う施術」を約100人に対して行い、患者たちに保険会社へ請求させる詐欺行為をはたらいていたと糾弾した。また患者に痛い思いをさせることを被告が「楽しんでいた」とも表現した。(c)AFP