【4月27日 AFP】フランスが新たに打ち上げた人工衛星で、アインシュタインの一般相対性理論の検証実験が行われる──。実験は、物理の常識を覆すものとなるのだろうか。

 現代における重力の理解の基礎をもたらした、アインシュタインの有名な理論を検証するのは、フランスの衛星「マイクロスコープ(Microscope)」だ。実験チームは、測定キットを使って、チタンと白金ロジウム合金という異なる2種類の金属片が軌道上でどう動くかを調べる。

 24日に同衛星を軌道投入した宇宙産業大手アリアンスペース(Arianespace)は「宇宙空間では、地球で遭遇する摂動から逃れた状態で、ほぼ完ぺきな自由落下の状態にある2つの物体の相対運動を観察することができる」とコメントした。

 同衛星は仏領ギアナのクールー(Kourou)基地から、ロシアの宇宙船ソユーズ(Soyuz)によって地球観測衛星と共に打ち上げられた。(c)AFP