【2月22日 Relaxnews】英ヴァージン・グループ(Virgin Group)傘下の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)は19日、商用宇宙船「スペースシップ2(SpaceShipTwo)」の2号機をお披露目した。試験飛行中にパイロット2人が死傷した1号機の事故から1年4か月を経て、宇宙旅行の実現に向けた試験を再開する。

 米カリフォルニア(California)州にあるモハベ宇宙港(Mojave Air and Space Port)で公開された2号機は、同グループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長がサンルーフで手を振るレンジローバー(Range Rover)の白いSUVにけん引されて登場。外観は1号機とほぼ同じだ。

 ヴァージン・ギャラクティックはツイッター(Twitter)で、英国の著名な宇宙物理学者スティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士が2号機の名前として「ユニティ(Unity)」を選んだと明らかにした。

 この新しい宇宙船によって、将来的には乗客6人を乗せた3時間の弾道飛行が可能となるかもしれない。実現すれば、乗客はつかの間の無重力体験と地球の比類のない光景を楽しめる。

 ブランソン会長はスカイニューズ(Sky News)に対して「最も重要なことは、まず試験を終えて、人を安全に宇宙に送り出せるようにすること。それから、この宇宙船を使って何度も宇宙に行ける事業を始めることだ」と説明。「だから私たちは急がない。一歩一歩着実に前進していく。そして試験を行うパイロットが準備は整ったと言えば、私は宇宙へ行く。つまり、一般の人々も宇宙へ行ける時が来たことになる」と語った。(c)Relaxnews/AFPBB News