【4月26日 AFP】米中西部オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で2014年11月、模造銃を手にしていた黒人の少年タミル・ライス(Tamir Rice)君(当時12)が白人警官に撃たれて死亡した事件で、市当局は、600万ドル(約6億7000万円)を支払うことで遺族と和解した。同州の裁判所が25日、発表した。

 裁判所によると、クリーブランド市当局は不正行為があったことを認めていない。和解の成立には別の裁判所の承認が必要だが、成立すればクリーブランド市当局は事件をめぐる公民権裁判を免れることになる。

 米国では、ライス君の事件をはじめ、警官がアフリカ系米国人に暴力を振るう事例が相次ぎ、全米に抗議行動が広がっていた。(c)AFP/Olivia HAMPTON