■コルドンの活躍に地元メディアも注目

 この10年間で主にアメリカ大陸で開催された大会でトロフィーを獲得しているコルドンについては、グアテマラのメディアも注目し、特集記事を掲載するようになった。

 地元メディアは「ケビンが現れる以前は、グアテマラでのバドミントン人口は少なく、競技はあまり知られていなかった。一部の地域で行われていただけだった」と伝えており、コルドンがグアテマラのサッカー熱を冷やし、ラケットとシャトルを使用するバドミントンの人気を高めたと分析している。

 コルドンが16歳のときからコーチを務めているホセ・マリア・ソリス(Jose Maria Solis)氏は、コルドンの存在が刺激となり、グアテマラでバドミントンをする若者が増えているとの見解を示している。

 ソリス氏は、ギャングや麻薬がらみの暴力事件がはびこるグアテマラの当局に対して、小規模ながらも世界の舞台で活躍をみせ始めている各スポーツ連盟への助成金を増やしてほしいと要請している。

 それが実現しつつあるスポーツが競歩だ。ロンドン五輪の同競技ではエリック・バロンド(Erick Barrondo)が銀メダルを獲得し、グアテマラに唯一の五輪メダルをもたらした。

 ソリス氏は「バドミントンや競歩、そして体操などでは、たくさんのグアテマラ人が活躍しているのは明らかだ。彼らの支援を増やすためには、もっと注目度を高めていく必要がある」と語った。(c)AFP