【4月21日 AFP】米国防総省は20日、米空軍がイラクとシリアでの1年8か月におよぶイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦で、B52戦略爆撃機による空爆を初めて実施したと発表した。

 イラク北部モスル(Mosul)の南方60キロにあるケイヤラ(Qayyarah)で18日、B52がISの武器保管施設を破壊したという。

 米軍はこのところ、対IS掃討作戦を強化している。今週にはアシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官がイラクの首都バグダッド(Baghdad)を訪問し、米兵約200人のイラク増派、アパッチ攻撃型ヘリコプターの投入、予算増額を発表した。

 さらにイラク駐留米軍のスティーブ・ウォーレン(Steve Warren)報道官は、イラク北部で米軍部隊がISの「軍幹部で参謀の一人」とされるスレイマン・アブド・シャビブ・ジャブリ(Suleiman Abd Shabib al-Jabouri)容疑者を標的とした作戦を実施したことを明らかにした。

 クルド人自治区政府は、米軍とクルド人部隊が合同で実施したこの作戦によりジャブリ容疑者は死亡したとしている。(c)AFP/Thomas WATKINS