【4月20日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長が19日、ビデオ判定の技術を、2年後のW杯ロシア大会(2018 World Cup)で採用したいと期待を口にした。

 大会の準備状況の視察のため訪れたモスクワ(Moscow)で、インファンティーノ会長は、ロシア大会までにビデオ判定技術導入の準備が整うことを望んでいると話した。

 会長は、「テストを今すぐに始めれば、完了までにかかるのは2年。つまり、2018年3月には、機能するかどうかかが明らかになっているということだ」とコメントした。

「私としては、ロシア大会が、ビデオ判定を使って判定の精度が向上する最初のW杯になることを心から願っている」

 ビデオ判定については、サッカー競技のルール決定権を持つ国際サッカー評議会(IFAB)が先月、判定補助の技術を試験導入することで合意した。

 試験導入されるシステムで、主審は得点、レッドカード、PK、対象者の誤認という、勝敗を左右し得る4つの場面で、映像による判定補助を要請することができる。

 主審からの要請があると、ビデオ判定専門の審判が、映像を再生して当該場面を確認する。ピッチ上の審判団がその場面を見逃したと思われる場合は、専門の審判の方から、主審に判定の見直しを要請することもできる。

 IFABは、遅くとも2017-18シーズンから試験を開始すると発表しているが、前倒しで始まれば、正式に採用するかどうかの判断がW杯前に下される可能性もある。(c)AFP/Gabrielle Tétrault-Farber