■未来に関する知見

 このほどの研究についてサカモト氏は、「恐竜は、最終的な絶滅を迎える数千万年も前から、地球上の優占種としての優位性を失い始めていたことを、この結果は示唆している」と説明する。

 さらにこの研究は、未来に関する知見をもたらしている。すでに多くの生物種が、人為的な気候変動に起因する危機に直面している状況において、大災害が発生すれば、苦境に立たされているそれらの種は完全に絶滅してしまう可能性があるというのだ。

「動物の一群で、個体の差し替えが可能なペースより速い速度で個体数の減少が進行している場合には、大災害が起きるとすぐに絶滅に追い込まれる傾向があることを、今回の結果は強く示唆している」と、同氏は指摘する。そして「人類が引き起こした現在進行中の気候変動のせいで、生物種が空前のペースで絶滅に向かっている現状を考えると、このことが現在と未来の地球の生物多様性に対して持つ意味は極めて大きい」と続けた。(c)AFP