法王がレスボス島訪問、シリア難民12人連れローマへ
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■ギリシャ渡航を試みる移民は減少
同島に滞在する難民の多くは、欧州難民危機対策として先月署名された欧州連合(EU)とトルコの合意に基づき、ギリシャからトルコへ送還される可能性が高い。
欧州に押し寄せる難民問題でEU加盟国間に激しい意見の相違が生まれており、EUの一定地域内で国境を開放するシステムは崩壊寸前に追い込まれている。レスボス島は、ギリシャの島々にたどり着く難民をトルコに送還する代償として、トルコに多額の援助を行うEU・トルコ間合意に対する批判の焦点となっている島だ。
レスボス島に新しく到着した移民たちは正式に難民申請が可能か、「経済的移民」として送還されるかが決定されるのを待つ間、全員がモリアの難民登録センターに収容される。人権団体は、ギリシャが難民登録センターを収容所に変貌させたとして非難している。
EUとトルコの合意後、ギリシャ渡航を試みる移民の数は劇的に減少したほか、危険な航海中に溺れて命を落とす人の数も少なくなった。ギリシャ政府は16日、過去24時間にエーゲ海(Aegean Sea)を渡りギリシャに到着した人々は、レスボス島の46人を含めて125人だったと発表した。(c)AFP/Fanny CARRIER with Odile DUPERRY in Lesbos