【4月15日 AFP】熊本県で14日夜に発生したマグニチュード(M)6.5の地震で、県災害対策当局によると、これまでに9人の死亡が確認された。被災地では家屋の倒壊や火災が発生し、数百人の負傷者が出ており、がれきの下敷きになっているとみられる住民の捜索活動が夜を徹して行われた。

 地震により数万人が避難したと伝えられており、テレビの映像には損壊した建物や道路、砕けたコンクリート片などが捉えられた。

 地震で数件の火災が発生したと伝えられている。NHKは、火災が起きたとみられる家屋に消防隊が放水している映像を放送。負傷者は少なくとも780人に上ると報じている。

 AFPの取材に応じた熊本市の県庁職員によると、倒壊した家屋の下敷きになった人が複数いるとの情報がある。NHKは、がれきの下から生後8か月の女児が無傷で無事救出されたと報じた。

 気象庁によると、最初の地震は午後9時26分に発生。2時間半後に同地域でM6.4の強い地震が続いた。被災地ではこれまでに30回以上の余震が観測された。

 九州には日本で唯一稼働中の川内原子力発電所があるが、同原発職員はAFPの取材に対し、原子炉2基は正常に稼働していると語った。(c)AFP/Shingo ITO