■ニコルソンも別れを惜しむ

 チケット販売サイト「StubHub.com」によれば、この日の観戦チケットはバスケットボール史上最高額に高騰し、あるペアチケットは1枚2万7500ドル(約300万円)で売られていたという。

 それでも、収容人数1万9060人のステープルズ・センターは満杯となり、観客は、プロ通算1556試合目にして最後の試合に向け、シューズのひもを結ぶコービーに熱い視線を送った。

 試合前には、こちらもレイカーズのレジェンドであるマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏の司会でセレモニーが行われ、NBAの有名選手などからの映像メッセージが流れた。

 ジョンソン氏は観客に、「われわれは、偉大な20年間を祝福するため、ここにいます。その男は、スポーツ界の象徴としてとてつもなく偉大というだけはありません。彼は紫と金をまとった中で、すでに史上最も偉大な男なのです」と語りかけた。

 映像メッセージは、さながらNBAの新旧オールスターの様相を呈し、シャキール・オニール(Shaquille O'Neal)氏、ラマ―・オドム(Lamar Odom)氏、ステフェン・カリー(Stephen Curry)、レブロン・ジェームズ(LeBron James)、カーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)のほか、さまざまなヘッドコーチ(HC)や選手がコメントを寄せた。

 なかでもオニール氏は、「君とプレーするのは楽しかった。君と対戦するのも楽しかった。史上最高のレイカーだ」と話した。

 メッセージの最後を締めくくったのは、オスカー俳優のニコルソン。ブライアント在籍時代にレイカーズの本拠地へ頻繁に足を運んだニコルソンは、「コービー、さようなら。私も君と一緒に引退しようかな。もしかしたらだけど」と別れを惜しんだ。(c)AFP/Jerome RASETTI