【4月11日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)で、2009シーズンのスーパーボウル(Super Bowl XLIV)制覇にも貢献したウィル・スミス(Will Smith)元選手が、銃で撃たれ亡くなった。34歳だった。10日、ルイジアナ(Louisiana)州の司法関係者が明かした。

 警察によれば、ディフェンスエンド(DE)として活躍したスミス氏は9日夜、夫人を乗せて愛車のメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)を運転していたところ、ハマー(HUMMER)のH2に追突され、その後に射殺されたという。スミス氏は、その場で息を引き取っている。

 同じく34歳の夫人も、銃で撃たれて脚を負傷したが、一命はとりとめた。その後、夫妻を銃撃したとみられる28歳の男が、殺人容疑で逮捕された。

 セインツの広報担当は10日、ツイッター(Twitter)に声明を投稿し、「信じられないような悲しい事件です。私たちの思いと祈りは、ウィル・スミス、ラケル(Racquel)夫人、そして子どもたちと共にあります」と述べた。

 家族もセインツのツイッターを通じて声明を出し、「素晴らしい夫、父親、そして友人だった」スミス氏の死を悼むため、家族のプライバシーを尊重してほしいと伝えている。

 2004年のドラフト全体18位指名でセインツに入団したスミス氏は、2006年のNFLプロボウル(NFL Pro Bowl)に選出されたほか、スーパーボウルの優勝シーズンには、キャリア最高の13サックを記録していた。(c)AFP