【4月7日 AFP】目が見えなくなってしまう前に法王に会いたい──。遺伝性のまれな疾患で視力が失われつつある米国の女児が6日、バチカン市国でローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(79)と対面を果たし、願いをかなえた。

 女児は米オハイオ(Ohio)州ベルビル(Belleville)在住で、「リジー」が愛称のエリザベス・マイヤーズ(Elizabeth Myers)ちゃん(5)。視力と聴力が徐々に失われていくアッシャー症候群(Usher Syndrome)2型という難病を患っている。

 リジーちゃんはこの日、バチカン市国のサンピエトロ広場(St Peter's Square)を両親、妹と共に訪れ、法王の定例一般謁見で法王と感動の対面を果たした。リジーちゃんが法王に話しかけると、法王はリジーちゃんの頬をなでてロザリオを手渡した。

 リジーちゃんの一家はこの1週間、伊ローマ(Rome)に滞在している。リジーちゃんが世界有数の名所を見られる時間は長くないことを知った両親は、娘の「やっておきたいことリスト」を作成。ローマの遺跡観光もその一環だ。

 リジーちゃんの病気が広く知られると、世界のどこにでも行ける航空券が無料で一家に提供された。(c)AFP/Fran BLANDY