【4月5日 AFP】NCAA男子バスケットボール・トーナメント（2016 NCAA Men’s Basketball Tournament）は4日、テキサス（Texas）州ヒューストン（Houston）のNRGスタジアム（NRG Stadium）でファイナル4（Final Four）の決勝が行われ、ビラノバ大学（Villanova University）はクリス・ジェンキンス（Kris Jenkins）の劇的なブザービーターが決まり、ノースカロライナ大学（University of North Carolina）を77-74で退け、全米王者に輝いた。

　試合は残り時間4.7秒の場面で、ノースカロライナ大のマーカス・ペイジ（Marcus Paige）が3ポイントを決めて74-74の同点となり、そのままオーバータイムに突入するかにみえたが、ビラノバ大の最後のプレーでジェンキンスが決勝点を挙げた。

　ジェンキンスの劇的な決勝3ポイントが決まったことで、ビラノバ大は1985年以来となるタイトルを獲得している。

　ビラノバ大はフィル・ブース（Phil Booth）がチーム最多の20得点を挙げる活躍をみせると、ライアン・アーチディアコノ（Ryan Arcidiacono）は16得点を記録。決勝点のジェンキンスは14得点、ジョシュ・ハート（Josh Hart）は12得点を稼いだ。

　アーチディアコノは試合後、ジェンキンスが決勝点を挙げたプレーは計画通りだったことを明かし、「僕らは毎日このような場面の練習しているから、どんなプレーをするのか分かっていたし、試合を終わらせるつもりだった」と語っている。

「僕は積極的に仕掛けようとしていて、もし自分がシュートを狙えるのであればそのつもりだった。だけど、後方から誰かの叫ぶ声が聞こえた。それがクリスだった。だからボールを渡し、彼は自信を持ってシュートを放ったんだ」

　一方、敗れたノースカロライナ大ではエースのペイジが21得点6アシスト5リバウンドの活躍をみせ、ジョエル・ベリー（Joel Berry）は20得点を挙げた。(c)AFP