【4月4日 AFP】シリア北西部のイドリブ(Idlib)県で3日に行われた空爆で、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」の報道担当者とその息子、さらに武装勢力の20人が死亡したと、在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。

 シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は「アルヌスラのアブ・フィラス・スーリ(Abu Firas al-Suri)とその息子、さらにアルヌスラと(別の武装勢力)ジョンド・アル・アクサ(Jund al-Aqsa)、ウズベキスタンのイスラム過激派ら少なくとも20人が、イドリブ県内の複数の拠点への空爆で死亡した」とAFPに述べた。

 アブドル・ラフマン代表によると、スーリ報道担当はイドリブ県のカファル・ジャレス(Kafar Jales)で過激派幹部らとの会合中に空爆を受けた。また、アルヌスラとジョンド・アル・アクサの2拠点への攻撃も行われた。空爆がシリア軍機によるものだったのか、あるいはロシア軍によるものだったのかは分かっていない。

 政府軍と反体制派の暫定停戦は今年2月27日からおおむね維持されているが、アルヌスラ戦線とイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は含まれていない。(c)AFP