【4月2日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は1日、故ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏が築き上げたスタイルでレアル・マドリード(Real Madrid)との「エル・クラシコ(El Clasico)」に勝利することが、同氏に示す最大の敬意だと語った。

 本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で2日に行われる一戦は、現役時代にクラブで活躍し、指揮官も務めた実績を持つクライフ氏が68歳で死去して以来、バルセロナにとっては初めての試合となり、9万人以上の観客がクライフ氏に対して「ありがとう、ヨハン」という文字を作り出す予定になっている。

 エンリケ監督は、「クライフ氏が何よりも望んでいるものは、素晴らしいサッカーで観衆を魅了し、その上で文句なしの勝利を収めることだ」と語った。

 今季のリーグ戦で首位を走るバルセロナは、残り8試合としたところで3位レアルに勝ち点10差をつけており、指揮官として初めてのクラシコに臨むジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が率いるレアル戦では、公式戦無敗記録を40に伸ばす可能性がある。

 バルセロナではまた、リオネル・メッシ(Lionel Messi)がクラブとアルゼンチン代表を合わせた通算500得点達成にあと1ゴールと迫っており、同選手の偉業達成にも期待がかかっている。

 メッシについてエンリケ監督は、「それは異次元の数字だね。自分を含めた多くの選手たちは、練習中のゴールを加えたとしても彼の数字に近づくことはできないだろう」とコメントした。

 エンリケ監督はその一方で、リーグ首位を独走しているにもかかわらず、レアルとの大一番ではモチベーションを心配していないと語っている。

「選手たちはゴールを奪うよりも、勝つことに全力を尽くすはずだ。勝ち点差は重要ではない。われわれは世界で最高の2チームだ。レアルに勝つこと以外、ファンにアピールすることは何もない。それは選手も同じことだ」

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