南シナ海では「用心するように」、中国が米国に警告
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【4月1日 AFP】中国国防省は3月31日、南シナ海(South China Sea)では「用心する」よう米海軍に警告するとともに、米国とフィリピンが先月合意に達した米比防衛協力強化協定を批判した。
米国は昨年10月以降、南シナ海で「航行の自由作戦(Freedom of Navigation)」を展開中。米比防衛協定では米軍にフィリピン国内5か所の基地使用を認めており、中国が領有権を主張する南シナ海の係争海域に近いパラワン(Palawan)島の空軍基地も含まれている。
中国国防省の楊宇軍(Yang Yujun)報道官は記者会見で、米艦隊が南シナ海で警戒監視活動を開始したとの報道について問われ、「やってきた米艦隊に関しては、用心するほうがいいとしか言えない」と答えた。
さらに、米比防衛協定をめぐる質問に対しては、「軍事同盟強化というのは冷戦(Cold War)時代の考え方だ」「平和、発展、協調という時代の潮流に逆行する」と批判。2か国間の軍事的協調が「第三者の利益を損なうことがあってはならない」とくぎを刺した。(c)AFP