■「ペレは命の恩人」

 クドビン氏は、ペレ氏に3度「謁見(えっけん)した」ことがあるだけでなく、ブラジルでは、同氏の専属美容師に散髪してもらう機会にも恵まれたという。

 しかし、ペレ氏をルガンスクに連れてくるという大きな夢は、長引く紛争のために実現していない。

 その混乱のさなか、クドビン氏は妻が亡くなるという大きな悲劇にも遭遇。さらに、街を占拠した親ロシア派に、3日間拘束されたこともあった。

「私はそれほど貧しくないので、彼らが財産を横取りしようとしたのです。不動産を譲渡するよう要求してきました」

 頭に銃を突き付けられ、撃つと脅されたこともあったという。

「しかし彼らは、私がどういう人間かを知り、私の死が公になればどうなるか恐れたのです」

「ペレは私にとって命の恩人です」

(c)AFP/Yulia SILINA