■ブリュッセルのテロ組織

 パリで拘束されたクリケット容疑者は今年2月、ベルギーで行われた裁判でブリュッセルのテロ組織に関わっていたとして被告欠席のまま有罪判決を受けていた。この裁判ではクリケット容疑者の他、組織の指導者ハリド・ゼルカニ(Khalid Zerkani)被告ら計32人が有罪判決を受けた。

 ゼルカニ被告は、戦闘員として勧誘した若者らへの影響力の大きさからエミール(首長)とも呼ばれている。出廷した被告は13人だけで、残りはシリアで死亡したか行方不明とされていた。

 この組織には、パリ同時テロ実行犯のリーダー格だったアブデルハミド・アバウド(Abdelhamid Abaaoud)容疑者(死亡)や、ブリュッセルで今月22日に起きた事件の自爆犯ナジム・ラーシュラウイ(Najim Laachraoui)容疑者も含まれていた。

 ベルギー連邦検察官は、昨年11月に発生し、130人が死亡したパリ同時テロ事件で使用された自爆用ベストと、同事件で90人が死亡した劇場「バタクラン(Bataclan)」で発見された衣服の一部からラーシャラウイ容疑者のDNAが発見されたとして、同容疑者が同テロ事件にも関与したと発表していた。(c)AFP