【3月19日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は18日、中国一の大富豪、王健林(Wang Jianlin)氏が率いる万達集団(Wanda Group)と主要スポンサー契約を結んだことを発表した。ジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)前会長の退任後では初の大型スポンサー獲得となった。

 契約の詳細については明らかにされていないが、FIFAによると、万達集団は2030年までのW杯4大会で広告権や企業活動を含む「最高レベルのスポンサーシップ権」を手にしたとしている。

 王健林氏が設立した万達集団は、不動産開発大手でありながらエンターテインメントやネット通販といった幅広い分野に投資を行っている。

 個人資産が約290億ドル(約3兆2350億円)とされる王健林氏は、スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)の株式とスイスのスポーツマーケティング会社インフロント(Infront)を保有しており、ブラッター前会長のおいが代表を務めるインフロントの顧客にはFIFAも含まれている。

 FIFAは2014年にソニー(Sony)とエミレーツ航空(Emirates Airline)が主要スポンサーから撤退すると、関係者39人と2企業が米当局に起訴されるというサッカー界を史上最大の危機に陥れた汚職スキャンダルの発覚により、新スポンサー獲得が難航していた。(c)AFP/Eric BERNAUDEAU