■着るものと生き方は似ている

 先のコレクションでも、男女同じ服を披露していた三上はAFPに対し、「性別を問わず着ていただけるものを意識している」と語っており、ユニセックスのデザインは自然に芽生えてきたものだとしている。

 また注目の新しいユニセックスブランド「イルク(ilk)」は、ドレスやベルトマークしたチュニックなどを提案。デザイナーの太田浩司(Koji Ota)は、「年齢・性別にとらわれず、多彩なジェンダーをターゲットにしたコレクション」を目指したと話している。

 太田はLGBTの社会運動が盛り上がりを見せていることについて、「ファッションにおいては離すことができないムーブメント。よりセクシュアリティーに対して自由な考え方がメジャーになったことから表舞台に」出てきたとみているとしながら、「彼らの自由な発想が現代社会によりフィットしてきており、ファッションもそうあるのかと」考えているという。

 ジェンダーレス系ファッショニスタのGENKINGも、彼らの遊び心いっぱいのスタイルは新しい時代の幕開けを告げるものとみており、「今の時代、男とか女とか性別は関係ない。日本はまだ保守的な部分もあるけれど、そういうことを表に出していく人はこの先もっと増えていくと思う」とコメント。

「着るものと生き方はすごく似ていると思います」

(c)AFP/Ammu KANNAMPILLY