【3月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグのレスター・シティ (Leicester City)は、14日のニューカッスル(Newcastle United)戦に1-0で勝利し、再び勝ち点5差をつけてリーグ首位を堅持したものの、チームを率いるクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督は、タイトル争いの話題を避け続けている。

 レスターは前半25分、本拠地キング・パワー・スタジアム(King Power Stadium)で岡崎慎司(Shinji Okazaki)が圧巻のオーバーヘッドキックをみせて値千金の決勝点を挙げた。残り8試合でレスターが勝ち点20を稼げば、欧州サッカー史でも異色の王者の誕生が決まる。

 アーセナル(Arsenal)やマンチェスター・シティ(Manchester City)といった上位チームが足踏みを続ける中、ラニエリ監督は、自分も選手もタイトル獲得については意識していないと強調し、試合後の会見では、「順位表は見ていない。見ているのは次のクリスタルパレス(Crystal Palace)戦だ」とコメントした。

「まだ分からない。この状況を楽しみ、前進していきたい。もちろん、ファンが夢を持っていることはとても誇りだ。われわれは前進していかなければならない」

「タイトルについて言及したことは一度もない。いつも話しているのはチームのパフォーマンスについてや、いかにしてサッカーを楽しみ、チームメートを助けるかということだ。選手全員が助け合う姿について話すことは、とても誇りだ」

 14日の試合では、ジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)のアシストから、岡崎が絵に描いたようなバイシクルシュートでネットを揺らしたが、ラニエリ監督が称賛したのは、岡崎がこれまで示してきたあらゆる面での貢献だった。

「私は、彼が得点したので喜んでいるのではない。慎司がチームの一員として、いつも懸命に努力してくれているからうれしいんだ」

「彼は今日(14日)の試合で得点したが、シーズンを通してずっと素晴らしい仕事をしてくれている。あの得点は良かった。素晴らしい」

(c)AFP/Tom WILLIAMS