テニス界はシャラポワ問題と世代交代の波を乗り越えるか
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■男子にも迫る世代交代
しかし、年齢の壁と闘っているのはセレーナだけではない。
8月に同じく35歳の誕生日を迎えるロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、グランドスラムで男子シングルス歴代最多の17勝を挙げているものの、2012年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)がメジャー最後のタイトルとなっている。
昨年の長者番付で、フェデラーは5位となる6700万ドル(約75億7100万円)を稼いでおり、28歳の王者ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、昨年の年収が4800万ドル(約54億2400万円)だった。
グランドスラムを14回制し、長きにわたりフェデラーとジョコビッチの前に立ちはだかってきたラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、6月に30歳の誕生日を迎える。
昨年は、2004年以来初めてメジャー無冠に終わったナダルだが、年収は3250万ドル(約36億7250万円)に上った。
テニス界が次世代の顔となる選手を待ち望む中、28歳のジョコビッチとアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、これからもツアーを引っ張っていくだろうと専門家は言う。
26歳の錦織圭(Kei Nishikori)と、25歳のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)は、ヨーロッパ以外での人気を獲得する上で、重要な役割を果たしている。