【3月10日 AFP】ナイジェリアの最大都市ラゴス(Lagos)の高級住宅街で8日、建設中の5階建てビルが崩壊し、34人が死亡した。救急当局が9日、明らかにした。

 救急当局はAFPに対し、救助活動が9日夜(日本時間10日未明)に終了したと説明。現場から生存者13人が救出されたことを明らかにした。

 現場はラゴス南部のレッキ(Lekki)地区の高級住宅街で、ビル崩壊の直前には豪雨に見舞われていた。

 米国式の郊外型住宅が立ち並ぶレッキは近年、ナイジェリア人や外国人の裕福層に人気の住宅地として急速に開発が進んでいた。

 人口約2000万人のラゴスの人口密集地区では、ビル崩壊は頻繁に発生している。ずさん建築や劣悪な資材、当局による監督不足が原因とされることが多い。ただ、裕福な地区で起きるのはまれだ。

 ラゴス州政府は声明で、崩壊したビルの階層が許可された数を超えていたことから、違法工事の通達が出されていたが、作業はこれを無視して続けられていたとしている。(c)AFP/Aderogba OBISESAN