米シェール産業の先駆者が衝突死、入札談合で起訴の翌日
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【3月3日 AFP】米シェール産業の先駆者として知られる米石油・天然ガス開発大手チェサピーク・エナジー(Chesapeake Energy)のオーブリー・マクレンドン(Aubrey McClendon)元最高経営責任者(CEO、56)が2日朝、米オクラホマ(Oklahoma)州で車を運転中に橋脚に衝突し、死亡した。同氏は前日、不正入札の罪で起訴されていた。
警察によると、マクレンドン氏はオクラホマシティー(Oklahoma City)北東部の現場で死亡が確認された。車に乗っていたのは同氏1人で、単独事故だという。
地元メディアが掲載した現場写真には、無残に壊れたスポーツ多目的車(SUV)が写っており、車が猛スピードで橋脚に突っ込んだ可能性を示唆している。
マクレンドン氏は米シェールガス・オイル産業の開発に尽力した人物。採掘が難しく石油大手が見向きもしなかった頁岩(シェール)層に注目し、「フラッキング(水圧破砕法)」という採掘方法を積極的に導入して、1983年に試掘会社として立ち上げたチェサピーク・エナジーを全米第2位の天然ガス企業に押し上げた。しかし、2007~12年に石油と天然ガスのリース入札をめぐって談合した連邦法違反で前日に起訴されたばかりで、有罪なら最高で禁錮10年と違反1件につき100万ドル(約1億1400万円)の罰金刑が下される恐れがあった。(c)AFP/Paul HANDLEY