【2月29日 AFP】手や足に木の皮のような巨大なイボが生じたために「ツリーマン(樹木男)」の異名を取っているバングラデシュ人の男性、アブル・バジャンダル(Abul Bajandar)さん(26)の治療に当たっている病院は28日、イボをすべて除去するためにはさらに十数回の再手術が必要だと発表した。

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 バジャンダルさんは27日、ダッカ医科大学病院(Dhaka Medical College Hospital)で2回目の手術として、右手の比較的小さいイボを除去する手術を受けた。10年前から現れ始めたというバジャンダルさんのイボは、先月入院する前の時点で、合わせて少なくとも5キロの重さに達していた。

 同病院のサマンタ・ラール・セン(Samanta Lal Sen)院長は、すべてのイボを除去するには最大15回の手術が必要で、6か月から1年かかるだろうと述べた。

 バジャンダルさんは「疣贅(ゆうぜい)状表皮発育異常症」と呼ばれる非常に珍しい遺伝性皮膚病を患っている診断されている。バジャンダルさんは非常に有名になり、彼に会うために地元を訪れる人も多く、今回も病院に数百人が詰め掛けた。

 バジャンダルさんは電話インタビューで「最初の手術で希望が持てた。手足をきれいにしてからでないと、村へ戻りたいとは思わない。以前のような生活に戻りたい」と、治療を継続する決意を語った。(c)AFP