【2月28日 AFP】女子テニス、カタール・トータル・オープン(Qatar Total Open 2016)は27日、シングルス決勝が行われ、大会第8シードのカルラ・スアレス・ナバロ(Carla Suarez Navarro、スペイン)が1-6、6-4、6-4で18歳のエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)を退け、同種目でツアー通算2度目の優勝を飾った。

 1時間51分に及んだフルセットを制したスアレス・ナバロは、29日発表のランキングで、自己最高の6位に浮上することが予想される。

 27歳のスアレス・ナバロは、昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)1回戦でオスタペンコに苦杯をなめさせられており、この日は「奇跡の」勝利で雪辱を果たした。

「大きな意味を持ちます。この大会は、本当に厳しかったですから」

「世界屈指の選手たちが出場していました。毎日プレーするのも、簡単ではありません」

 スアレス・ナバロは、世界トップ10への復帰と、タイトル獲得を今季の目標に掲げていたが、その両方をドーハ(Doha)で達成した。

「信じられません、夢のようです」としたスアレス・ナバロは、「(以前)トップ10に入ったことはありますが、6位なんて。特別な数字です」と喜びをかみしめた。

 新星オスタペンコが、わずか26分あまりで第1セットを先取すると、この日、スアレス・ナバロの優勝は不可能かに見えた。

 しかしここから粘りを見せ、第2セットの第7ゲームで重要なブレークを奪ったスアレス・ナバロは、そのままサービスキープして、セットカウントをタイに戻した。

 第3セットはブレーク合戦になったものの、最後はスアレス・ナバロがもう1つブレークに成功し、驚異の逆転劇で勝利を収めた。(c)AFP/David HARDING