【2月21日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2016)は20日、女子シングルス決勝が行われ、イタリアのサラ・エラーニ(Sara Errani)が6-0、6-2でチェコのバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova)を退け、念願の優勝を飾った。エラーニは、準優勝に終わった3年前の雪辱を果たした。

 マッチポイントを4回ふいにするなど、終盤はストリコバに粘られたものの、1時間6分で試合に決着をつけたエラーニは、この優勝でトップ20に復帰するとみられている。

 2013年大会(Dubai Duty Free Tennis Championships 2013)の決勝でペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)に敗れ、惜しくもタイトルを逃していたエラーニは、この日、立ち上がりから8ゲームを連取する勢いで、ストリコバとの対戦成績を6勝1敗に伸ばし、ツアー通算9勝目を飾った。

 昨年のリオ・オープン(Rio Open presented by Claro hdtv 2015)以来となるタイトルを獲得したエラーニだが、休養のため、ドバイ・テニス選手権を欠場することも考えていたという。

 2012年の全仏オープンテニス(French Open 2012)で準優勝したエラーニは、「ここに来たとき、休んだ方が良かったかなと思った。家でゆっくりリカバリーすべきだったかと」と話したが、「でも出場を決めて、それから毎日、最初から厳しい試合を強いられた。何度も苦しい瞬間があった。でも、この大会を制するためには、つらい時間も乗り越えなければならないと思った」と続けた。

 29歳のストリコバは、第2ゲームの第3ゲームで、この日初めてのサービスキープに成功すると、観客から拍手を受けた。

 しかしエラーニの勢いは止まらず、一気に5-1までリードを広げた。

 第7ゲームをキープしたストリコバは、次のゲームで粘りを見せたものの、最後はフォアハンドのミスで、エラーニにタイトルを譲った。

 ストリコバは、「全力を尽くしたけど、とても厳しかった。決勝でプレーできて本当にうれしかった」とすると、「いろいろやって、何もうまくいかない日というのがある。面白いのは、私がコート上で緊張したり、違和感を持ったりしてはいなかったということ。でも、何をしても、ボールを入れることができなかった。理由は分からないけど、それがテニスというものね」とコメントした。(c)AFP