新会長はインテリスタ、FIFAの頂点に立ったインファンティーノ氏
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【2月27日 AFP】スイスとイタリアの国籍を持ち、セリエAのインテル(Inter Milan)のサポーターでもあるジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)氏は、これまで欧州サッカー連盟(UEFA)の事務局長を務め、ミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏の陰に隠れた存在だった。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)の新会長に就任したことにより、サッカー界で大きな権力を握ることになった。
スキンヘッドでイタリア系スイス人弁護士のインファンティーノ氏は、スイス・チューリヒ(Zurich)で26日に実施されたFIFA会長選で、活動禁止処分により出馬断念を余儀なくされたプラティニ氏が虎視眈々(たんたん)と狙っていた会長の座を射止めた。
45歳のインファンティーノ氏は、スイス・ヌーシャテル大学(University of Neuchatel)のスポーツ研究国際センターで事務局長を務めたあと、2000年に加わったUEFAでは法務部門と商業部門に所属。UEFAのプロフィルによると、各クラブをはじめ、欧州連合(EU)や各国政府との折衝も担当していたとされている。
そして2009年にUEFA事務局長に就任すると、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の組み合わせ抽選会でくじのボールを引く人物として、サッカー界では広くその名を知られていた。
英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語の5か国語を操るインファンティーノ氏は、仕事の虫として知られ、舞台裏ではUEFAの資金力の拡大において重要な役割を果たすと、チャンピオンズリーグ制覇を目指すビッグクラブやオーナー陣から信頼を勝ち取り、陰の大物として一目置かれていた。
インファンティーノ氏はまた、収入を上回る支出を禁じて赤字経営のクラブを取り締まる財務規定、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の導入にも一役買った。
インファンティーノ氏の出世は、ジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)FIFA前会長と一緒に処分されたプラティニ氏の失脚なくしてはあり得なかった。プラティニ氏は現在、2011年に200万スイスフラン(約2億3500万円)を超える報酬が不当に支払われたとして、FIFAから6年間の活動禁止処分を科せられている。
インファンティーノ氏は、当選後のスピーチで「われわれはFIFAへのイメージと尊敬を回復する。世界中の誰もがわれわれを賞賛してくれるような組織にしたい」と語った。「サッカーが再び舞台の中心に据えられ、そしてFIFAの新時代を再構築するためにも、皆さんと一緒に働いていきたい」
インファンティーノ氏は、W杯出場国を現行の32か国から40か国に拡大することを提案し、新たな開催国を2、3か国増やすことを検討すべきだと主張。すべてのFIFA加盟国に対して4年ごとに500万ドル(約5億7000万円)、6大陸の連盟には4000万ドル(約46億円)を拠出する意向を示しており、プラティニ氏の側近の一人は、「彼は経営者として指名されたが、政治がどういうものかも熟知している」と語っている。(c)AFP