【2月26日 AFP】ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2016)は25日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)とオーストラリアのニック・キリオス(Nick Kyrgios)が準決勝に駒を進め、昨夏以来となる因縁の対決に臨むこととなった。

 昨年の全仏オープンテニス(French Open 2015)覇者のワウリンカが7-5、6-1でドイツのフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber)を下すと、キリオスは第3シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)を6-4、6-4で撃破し、それぞれ4強入りを果たした。

 キリオスは昨年8月に行われたロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)での試合中、ワウリンカに向かって恋人で女子テニス選手のドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)に関する性的交友関係を暴露。これで大きな非難を浴びて28日間の出場停止と2万5000ドル(約300万円)の罰金処分を科された。両者が対戦するのは、その時以来となる。

 しかし、前週のオープン13(Open 13 Provence 2016)でツアー初優勝を飾った世界ランク33位のキリオスは、26日の一戦で騒動が起きる懸念はないとしている。

「あの事件以来、俺たちの関係は前進したと思う」と話すキリオスは、「インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(International Premier Tennis LeagueIPTL)では同じチームでプレーした。とても良い大会だったし、彼とは少し分かり合えたよ」と明かした。

「あの大会で彼は最高のプレーをした。彼が世界屈指の選手の一人であることは間違いないし、素晴らしいテニスをしている」

 もう一つの準々決勝では、マルコス・バグダティス(Marcos Baghdatis、キプロス)が7-5、6-0で第4シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)を破り、同大会では6年ぶりの4強入りを果たしている。バグダティスは準決勝で、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)の棄権により勝ち上がった第6シードのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)と相まみえる。(c)AFP