【2月26日 AFP】タイ東北部コンケン(Khon Kaen)県で、草地に生き埋めにされていた新生児がみつかり、警察が両親の行方を追っている。警察当局者が25日、明らかにした。新生児は男児で多数の刺し傷があるが、現在は命の危険はないという。

 地元メディアによると23日、ユーカリのプランテーションで牛を放牧していた農家の女性が赤ん坊の泣き声を聞きつけ、浅い穴の中に落ち葉をかぶせられて横たわっていた男児を発見した。

 事件の担当捜査官はAFPの取材に「多数の警察官を派遣して容疑者の捜索に当たっている」と語った。

 地元テレビは、コンケン県の病院で男児のベッドの周囲で忙しく治療に専念する医師らの映像を放送した。男児は現在までに命の危険は脱したという。

 この陰惨な事件の動機はいまだ不明だ。

 タイで中絶は違法ながらも広く行われている。特に東北部は未成年の妊娠率が最も高い地域だ。しかし保守的な社会では未婚者が性的関係を持つことは恥辱とみなされる。(c)AFP