■スペイン

 FCバルセロナ(FC Barcelona)やレアル・マドリード(Real Madrid)といったビッグクラブはサポーターがクラブ会員ということもあり、抗議を行う余地がない。

 今季のレアルのシーズンチケットは223ユーロ(約2万8000円)から1840ユーロ(約23万円)、バルセロナでは310ユーロ(約3万8000円)から1274ユーロ(約16万円)となっている。

 とはいえ、クラブ会員以外のファンが買うことになる闇取引での値段は、大幅に上昇する。両クラブの試合には多くの観光客が訪れるため、チケット代金が高額になってしまう。

■ヨーロッパリーグ

 一方、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のファンもとどまるところを知らない観戦費用の増加に異議を唱えた。

 ユナイテッドは18日にFCミッティラン(FC Midtjylland)とのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2015-16)決勝トーナメント1回戦第1戦に臨んだが、ミッティランの本拠地で行われたこの試合のチケット代は、71ポンド(約1万1000円)と、昨年8月に行われた同大会プレーオフのサウサンプトン(Southampton FC)戦より49ポンドも高かった。

 ミッティラン戦のアウェー遠征に駆け付けたユナイテッドファンは約800人。彼らは収容人数1万1800人のMCHアレーナ(MCH Arena)で、欧州最高峰とは言いがたい試合を高いお金を払って観戦した。

 ユナイテッドのファン雑誌「United We Stand」でライター兼エディターを務めるアンディ・ミッテン(Andy Mitten)さんは、「ヨーロッパリーグの試合に71ポンドだなんて異常だよ。チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)のアウェーゲームのチケットだって、3試合を合わせても75ポンドだったんだ」と話した。

「ここの人たちは、ユナイテッドのファンがサウサンプトンのファンよりも3倍金持ちだとでも思ってるのかな?ミッティランのやっていることはぼったくりだ。自分たちのファン、そして800人のユナイテッドファンに対するね」

 サンダーランド(Sunderland AFC)戦でのファンの抗議行動を受けて、リバプール(Liverpool FC)はチケット価格を77ポンドに上げる計画を破棄し、59ポンドに据え置いた。

 プレミアではほかに、ウェストハム(West Ham)が来シーズンの年間チケットを値下げすることをすでに発表。サンダーランドも同じように年間チケットの値下げを発表している。(c)AFP