【2月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)の監督を昨年末に解任されたジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏が24日、うわさされるマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の指揮官就任について、「100万ドルの問題だ」とこの日も周囲をはぐらかす発言を繰り返した。

 モウリーニョ氏はこの日、バレンシア(Valencia CF)のオーナーでもあるシンガポールの実業家ピーター・リム(Peter Lim)氏が設立した奨学財団の活動で同国を訪れ、郊外の中学校で生徒たちを前にスピーチを行った。

 そこで、ユナイテッドのファンだという生徒から、次の監督になるというのは本当ですかと問われると、モウリーニョ氏は、「それは100万ドルの問題だね。誰にも答えがわからない。私が一番わからないよ」と答えた。

 そしてスピーチ後には、メディアの予想にはいつも楽しませてもらっていると報道陣に明かし、「ありとあらゆる記事を読んだよ。ある日の記事では、私は中国に行くと言われていて、また別の日には、イタリアへ行くことになっている」と話した。

「私がミラノ(Milan)へ行けば、誰もがインテル(Inter Milan)へ戻るつもりだと言う。私がここにいるということは、君たちの誰かが、シンガポール代表チームの監督になると言い出すんじゃないかな」

「新しい話が毎日出てくるが現実には私は無職で、そして今現在は職がないことに満足している」

 開幕からの成績不振を受けてチェルシーを離れて以来、ユナイテッドで相変わらず苦戦中のルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督に代わり、モウリーニョ氏がオールド・トラフォード(Old Trafford)で指揮を執るといううわさは日に日に強まっている。

 前週末には、イタリアのメディアがインテルの元会長であるマッシモ・モラッティ(Massimo Moratti)氏の親族のコメントを引用し、モウリーニョ氏はユナイテッドの次期監督になると報道。ほかにも、モウリーニョ氏がユナイテッドとの「事前合意」を取り付けたとの報道もあった。

 しかし本人は、サッカーの現場が恋しいと認めつつ、復帰はそれにふさわしいタイミングが来てからだと話した。

「明日(サッカーに)戻らなくてはならないのなら、明日戻るよ。ただ、今のところは待つ方がいいと思っている。焦って決めるよりもね。落ち着いて適切なタイミングを待ち、適切な行動を取った方がいい」

「私としては、来シーズンの頭から、新しいクラブで、新しいプロジェクトに臨むのが自分にとってベストなんじゃないかと思っている」

(c)AFP/Matthew MOHAN