【2月24日 AFP】男子テニス、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2016)のワールドグループ1回戦で、日本と対戦する英国代表のメンバーが、23日に発表され、アンディ・マレー(Andy Murray)らが選出された。

 マレーは、キム(Kim)夫人が娘のソフィア(Sophia)ちゃんを出産したばかりのため、今は家族と過ごす時間を優先しており、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)の決勝を最後に、実戦からは遠ざかっている。

 それでも、今回の英国代表には順当に選出され、連覇のかかるデ杯で、初めて父親として公式戦の舞台に立つことが決まった。英国は昨年11月、決勝でベルギーに勝利して79年ぶりとなるデ杯制覇を果たしており、その中でマレーは大車輪のはたらきを見せた。

 チームを率いるレオン・スミス(Leon Smith)監督は、英国庭球協会(Lawn Tennis Association)のウェブサイトで、「アンディ・マレーは、今回もチームと国のために尽くしたいという意思を示し、プレーできる状態にコンディションを整えてくれた。父親になって、まだ間もないのにだ」と話した。

 全米オープン(US Open Tennis Championships)、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)と、四大大会(グランドスラム)を2度制しているマレーについて、監督は「全豪オープンでも飛び抜けたパフォーマンスを見せており、世界有数の選手だということを改めて証明している」と続けている。

 5人の登録メンバー(出場メンバーは最終的に4人に絞られる)の中には、マレーの兄で、ダブルスのスペシャリストであるジェイミー(Jamie Murray)も入った。

 全豪オープンでは、マレーはシングルス決勝でジョコビッチに敗れるという悔しい結果に終わったものの、ジェイミーは男子ダブルスでブルーノ・ソアレス(Bruno Soares、ブラジル)と共に優勝を果たし、幸せな結末を迎えている。

 監督も、「ジェイミー・マレーは、間違いなく、世界で今最も乗っているダブルスの選手だ。自己最高の(ダブルス)世界2位に上り詰め、見た限り、まだ伸びしろもある。昨年のデビスカップ制覇は彼のはたらきによる部分も大きかったし、今は人生最高のテニスを見せている」と話した。

 監督は、「日本は非常に手ごわく、ここ最近で大きく伸びているチームだ。錦織圭(Kei Nishikori)というトップ10選手もいる」と日本を警戒しつつ、「われわれにとっては試練となるが、私はこのチームに自信を持っているし、英国のユニホームをまとった選手たちが、全力を尽くさないわけがないと確信している」と話した。

 英国と日本のワールドグループ1回戦は来週、英中部バーミンガム(Birmingham)で行われる。監督は、「幸運にも、われわれはまたホームで戦える。バーミンガムに戻れることを、とても楽しみにしている」と話した。

 英国と日本の勝者は、7月15日から17日に行われる準々決勝で、セルビアとカザフスタンの勝者と対戦する。(c)AFP