【11月30日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)は29日、ワールドグループ決勝が行われ、英国が3勝1敗で79年ぶりの優勝を果たした。

 英国は、第4試合でアンディ・マレー(Andy Murray)が6-3、7-5、6-3でベルギーのダビド・ゴフィン(David Goffin)を下し、優勝を決定づけた。マレーは、今季のデ杯で出場した11試合を全勝とすると、ジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏、マッツ・ビランデル(Mats Wilander)氏に次ぐ史上3人目となる同一シーズンでのシングルス8勝も記録した。

 28歳のマレーは、2012年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)優勝とロンドン五輪の金メダル獲得、翌年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)制覇に続いて、テニス選手として最高の栄誉を手にしたことになる。

 また、ウィンブルドン、五輪のシングルス、そしてデ杯で戴冠を経験するのは、アンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に並んでオープン化以降3人目の快挙となる。

 マレーは、「僕らは、今後の人生に何があろうと、今年のことを忘れないだろう」とすると、試合の前夜には、同胞のボクサーであるタイソン・フューリー(Tyson Fury)が、IBF・WBA・WBOヘビー級タイトルを獲得するシーンをインターネットで見るため、遅くまで起きていたことも明かしている。

「これ以上の喜びはない。来年もデ杯で連覇を果たし、四大大会(グランドスラム)やウィンブルドン、五輪などで成績を残せれば良いなと思う」

 英国チームを率いるレオン・スミス(Leon Smith)監督は、「信じられないくらい最高の気持ちだ」とすると、5年前には欧州・アフリカゾーンIIで戦っていたチームが、ワールドグループで優勝を果たしたことに対する驚きと喜びを語った。

「アンディは間違いなくスーパースターであることを見せつけた。彼はチームの勝利だと言うだろうが、彼はものすごいことを成し遂げた。全選手を誇りに思う」