【2月23日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)郊外にあるイスラム教シーア派(Shiite)の霊廟(れいびょう)近くで21日に起きた自爆攻撃について、在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、死者が134人に達し、2011年3月のシリア内戦開始以後に起きたイスラム過激派による攻撃としては最多となったと発表した。

 爆弾が連続して爆発したこの事件では、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。シリア人権監視団によると死者の大半は民間人で、内戦を逃れて他地域から逃れてきた人も含まれる。このほか、政権側の治安要員も犠牲になった。

 シリア国内で起きたイスラム過激派の攻撃でこれ以前に最悪だったのは、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の組織が2012年5月にダマスカス近郊で起こしたもので、112人が死亡した。

 一方、中部ホムス(Homs)市ザワラ(Zahraa)地区で21日に発生した自爆攻撃の死者も、シリア人権監視団によると少なくとも64人に上った。この事件もISが犯行声明を出している。(c)AFP