【2月22日 AFP】(更新、写真追加)太平洋の島国フィジーを先週末に襲った同国史上最強のサイクロンにより、20人が死亡したことが分かった。同国国家災害対策局が明らかにした。現在も辺境地と連絡がつかない状態にあり、死者数は今後増える恐れがある。

 同局のアカプシ・トゥイファガレレ(Akapusi Tuifagalele)局長によると、複数の人が行方不明となっているとの情報があり、警察が確認を急いでいる。

 熱帯性サイクロン「ウィンストン(Winston)」は、20日夜から21日にかけてフィジーを襲い、各地に大きな被害をもたらした。現地ではインフラが機能不全に陥り、怯える住民らは保護施設への避難を強いられている。

 観測された最大瞬間風速は約88メートルで、フィジーに上陸したものとしては初めてカテゴリー5に分類され、南半球で過去に観測された中でも最強のサイクロンとなった。

 閉鎖されていたナンディ(Nadi)の空港は22日、2日ぶりに営業を再開し、足止めされていた外国人観光客らは帰国の途に就きはじめている。(c)AFP